大学3年生を特別選抜で奨学金つきのコースへ,っての自体は悪くない話だ と思うのだけど,期間短縮修了が前提ってのは正直どうかと思う.そんなも ん研究を始めてみなきゃわからんだろうに.
というか
潮田学長は「できる人もそうでない人も9年間で博士号、という現行の運用 では、先端研究で世界と戦える研究者は育てられない」と話す。
今までだって 9 年未満で学位取ってる人もいるしそうでない人もいるでしょ? JAIST はそうではないのだろうか.
修論の 指導は楽し 雑務より ただ願わくば 読める日本語
英語なら 大目に見よう だがしかし 日本語くらい ちゃんと書いてよ
このとき [2007-02-11-2] 何をしてたかというと,卒論に赤入れしてたりし たのだけど,まさに同じ気持ち.というか赤ペン持ったまま頭抱え込んだり ため息つきまくったりしていたのを隣の研究室の秘書さんに目撃されていた らしい.がーんん.
小学校の頃は 4 桁で習った記憶があるな….
お役所書類ばかり読んだり書いたりしていると,むしろ脳内で普通に (下手 すると声に出して) 200,000 円を「にひゃくせんえん」とか,20,000,000円 を「にじゅうひゃくまんえん」とか読むようになってしまって困る.ちなみ に,10億以上は普段縁がないだけにそのような脳内変換はされないようだ.
あと「20キロ円」とかって日常会話で使う人がたまにいるよね.「20メガ円」 を聞いたことないのは単にあまり日常会話で出て来ない金額だからか.
cf. キロ、メガ、ギガ、テラ [2005-05-10-2]
おそらくリップサービスあるいはネタ (三段オチ?) の一種だと思うのです が,何やら不思議な取り上げられ方をされてしまった.
sumii さんほどの人が「極めて頭が良さそう」と書く人たちの blog ってど んなのだろうとマウスポインタを順に当てて行って,3 つめで椅子から転げ 落ちそうになった.私から見ると sumii さんの方がよっぽど化け物 (← 失 礼) に見えるのですが.
大学に入学してから,圧倒的な知性というものの存在を目の当たりにした. 高校のときも,周囲に頭のいい人達はもちろんゴロゴロいた (ここでいう頭 が良いというのは,学校の成績が良いこととは必ずしも一致しない.確かに 相関は高いのだけど).いたのだけど,それは「理解のできる」レベルでの 頭の良さだった.理解できないレベル,つまりとても同じ生き物とは思えな いレベルの知性を持つ同年代の人達に出会ったのは,大学のときが初めてだっ た.
それは例えば教養のときの同じクラスの奴らだったり,工学部に進んでから の同じクラスの奴らだったり,あるいは学内ローカルの Newsgroup で,信 じられないような高度な議論を繰り広げている顔も知らない人達 (特に印象 が強烈で今も覚えていて,かつ現在ネット上で身元を自ら明らかにしている 人を挙げると,例 1,例 2,例 3) だったりするのだけど, いずれにせよ,非常に強い衝撃を受けた.
大げさなのを承知で敢えて言うと,ある種,人生観を変えたできごとだった と言ってもいいかも知れない.まず自分が凡人だということ.そして,世の 中には凡人ではない人達 (厳密には,凡人である私から見て,凡人でないよ うに見える人達) が確かに存在するということ.世界はフラットではなかっ た.
と同時に,そういう凡人でない人達というのが,人数でいえばごく一握りに 過ぎないということもわかった.まわりを見回しても,ほとんどは普通の人 だった.ああ,僕はここにいていいんだ (← おめでとう!!).だから私は自 分が凡人であることを悲観してはいないし,恥じてもいない.ときどき落ち 込むこともあるけどまあそれはそれ.
そしてこういう構造は,きっと多段の階層をなしているし,その階層構造の 軸は決して 1 次元的なものではない.
大学に行ってよかったことを 1 つだけ挙げろと言われたら,そんなことを, 漠然とではあるけれど学べたことだと答える.
この記事を読んでいる若い人 (私もまだ若いつもりだけど,ここでは 20 代 前半くらいの,主に学生さんを指す) に言いたいのは,もしあなたが自分の 周囲を見回して,自分が一番優秀なように思えるのなら,その場所を飛び出 して欲しいということ.ってそんなことは今さら私などが指摘する程のこと ではないのだけど.例えば Alan Kay もそう言っている.
If you are the smartest person in the room, you are in the wrong room.
(追記) 「階層」という言葉が変なインパクトを与えちゃったかもしれない ので念のため,私のイメージは,ピラミッドではなくて,ハリセンボンみた いな感じです.
あと,
2007年01月14日 kazuhooku ぐはっ。これはブログバトンだったりするんでしょうかw
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.kagami.org/diary/2007-01-08-1.html
たぶん違いますwwww
吉村作治・サイバー大学学長(63)が、米国の非認定大学「パシフィック・ ウエスタン大学(PWU)ハワイ」の博士号を取得していたことが29日、 分かった。
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/061230/jkn061230002.htm
「29日、分かった」って,ずっと前から話題になってた気がするのだけど.
ぶっちゃけ,人をまともに評価しようってときには学位なんてあってもなく ても大した問題じゃないよね.とは立場上口がさけても言えないので言いま せん.
とか書いたまま放置しておくとマズイので,云わんとするところをもっと正 確に書いておくと,学位を取るまでのプロセスなりその過程で当人が得たこ となりが評価されるのであって,学位自体は所詮ただの紙切れだろう.
検索でみつけた
http://www.s34.co.jp/cpptechdoc/article/cppvsjava1/index.html
のページを見た学生が「Javaの設計者はMultiple Inheritance氏である」と いうレポートを提出したという実話があるそうです。
そういうわかりやすいのは瞬時に不合格にできるから楽でよい.
cf. [2004-12-14-2]
基本的に学校側に非があることは議論の余地がないと思うので,まずその点 は前提とした上で,
「受験に必要ないからやらなくってよいのか!」という正論が散見されるの だけど,そんなこと言っても始まらないだろうと思う.そりゃほとんどの高 校生は学校のお勉強なんてしなくて済むならしない方がいいと思ってるだろ う.学校側にしてみても,大学合格実績がますます要求されるのに総授業時 間数は減ってるという状況で,苦肉の策だったわけだろう (採っちゃダメな 策だったけど).
世界史が高校で必修だというのなら,大学入試でも,例えば英語なみに事実 上必修の扱いにすればいいのにな.これはわりと本気.実際のところ,言葉 の読み書きだけ勉強してもダメだろう.
んで,その場合やっかいなのは近代史の扱いかな.これは個人的偏見が多分 に入っているかもしれないけど,近代より前の世界史ってのは「教養」とし て重要なのであって,「英語なみに重要」つまり「教養以前」なのはやっぱ り近代史なのだと思う.ところが近代史は評価が定まっていないから,とい うか現時点での政治とのカラミがあるからゲフンゲフン…であまりつっこん だ話はしにくいという,そしてつっこんだ話をしないならやる意味ないだろ うという,そういう辺りが扱いにくくてしかたないのではなかろうか,と素 人なりに考えてみたりする.すると結論は「高校で必修にしてもしかたない んじゃね?」になるのか.うーむ.
しかし,その間世界史の先生が何をしていたんだろうと思うとせつなくてた まらない.
PDの採用率が減る一方で、DCの採用率は増えている。過去3年間の推移は以下のとおりである。
DC1:14%→18%→24%
DC2:12%→12%→17%
DC1とDC2のどちらかで採用される率:24%→28%→37%
そうだったのか.知らなかった.博士課程に行くなら無理をしてでも応募し た方がいいということですね.(見てますか? ○○君)
そこで、当面は、学振以外のポスドク職の数が変わらないと仮定し、常勤研究職・非常勤研究職のポスト発生数も変わらないと仮定して、H16採用DC1(437人)とH17採用DC2(835 人)、計1272人がH18年度終了時点で迎える運命を予想してみた。その結果、常勤研究職・非常勤研究職のポストにも、ポスドクのポストにもつけない人の割合は、H15年度終了時の27%(153人)から68%(863人)に増えると予想される。
約7割の終了者が、路頭に迷うことになる。
この分析はどうなんだろう.計算の根拠が正確にはわからないけど,H15年
度の DC 終了者が 153 / 0.27 ≒ 567 [人] で,そのうち研究ポストについ
たのが 567 - 153 = 414 [人],これを H18 の DC 終了予定者 1272 人から
引いて 858 [人],という計算なのではないかと想像する.5 人分の誤差は
「27%」が概数だからだろう.
(んー? でもこの計算には学振 PD 採用数減の要素が入ってないから,もっと別の計算をしているのでしょうか)
(追記: ほぼこの通りだったようです.H15 DC 終了者の正確な数は 567 人
→ 562 人だそうです)
以上の推測が正しければ,この分析は実は「学振以外のポスドク職の数が変 わらないと仮定し、常勤研究職・非常勤研究職のポスト発生数も変わらない と仮定して」行われたものではなく,研究職ポストに採用される DC 終了者 の絶対数 (≒ 414 [人]) が変わらないと仮定したものだと言える.しかし, 学振出身者が研究職への就職に強いという引用元前半の話や,DC 採用率が 増えている (= DC じゃない学生の率が減っている; 応募率がやたらと減っ てなければだけど) という話などを考えると,この仮定は根拠が薄い.
個人的感覚としては,DC 終了者の研究職就職率が下がりそう,という傾向 分析については (ポスト数減 + DC 採用率増からの自然な帰結として) 概ね 同意できますが,7 割という数字はちょっと無理がある気がします.まあ蓋 開けてみないと分からないですが.
あと蛇足ですが,ここでいう「路頭に迷う」の中には研究職以外に就職する 人も含まれてますので,表現が強すぎます.もっとも研究者養成政策の是非 を論ずる以上,研究職以外に就職する人数を失策と数えること自体は間違っ てないと思いますが.
蛇足その2: 学振の終了時アンケートの分類ってわりと曖昧だった記憶があ るんだけど,ちゃんと正しい統計取れているのかなあとちょっと不安.たと えば今回の話に出てきた中だけでも,常勤研究者,非常勤研究者,ポスドクっ て分類で研究職全体を網羅的かつ排他的に扱えているのかかなり疑問.つう か自分のときは常勤とポスドクの両方に丸をつけたような記憶が(汗
(追記1)
学振の終了時アンケートそんなのあったっけ?と思うほど印象が薄い(汗
http://miyabi-phd.lolipop.jp/diary/2006-06-12.html#2006-06-12-1
すみません,当時の資料を確認したら,アンケートじゃなくて,辞退願の辞 退理由欄でした.
(追記2) yahara 先生から詳しい解説を頂きました.ありがとうございます.
というswk’s logさんのご指摘は、もっともである。私も仮定の根拠がさほど強いものだとは思わないが、研究職ポストにすぐに採用される DC 終了者数がそれほど増えるとは思えない。
はい,上にも書いたとおり「DC 終了者の研究職就職率が下がりそう」とい う傾向予測については,私もおそらくその通りだと思います.ただ「約7割 の終了者が、路頭に迷う」という数字があまりに衝撃的だったので,その根 拠を自分なりに考え直してみたのがこの記事でした.
前に書いたことですが [2005-03-27-1],あえて再掲.
思うのだが,ここに出て来る∀と∃とか,ほかには必要条件・十分条件とか,帰納法とか,そういう概念は高校辺りで「数学とは別の独立した科目として」教えるべきだと思う.そして理系文系関係なく,当然必修すべきものと位置付けるべきで,もちろん大学入試でも事実上必須とするべきだ (そもそも今のご時世,理系文系の区別ってどうよ,てのは置いとくとして).
(中略)
微分積分が分からなくても,それが必要な主題を扱わない限り特に困ることはない.しかしこういう論理的な概念は,およそ知的な議論を客観的に行うためには常に必要なはずだ.「あ,俺数学分からないから」といって逃げられようでは(逃げることを許すような教育体系では)困るのだ.
んー,どうだろうなあ.現行の高校数学に含まれているものを抜き出すだけ じゃ,独立した科目にするには足りんかなあ.
つうか本来「国語」がそういう役目を担ってくれるべきなんだけどな.
このうち昼寝をした生徒の60%以上が「授業に集中できる」「勉強にやる気 がある」と答えたのに対し、全くしなかった生徒では40%台に止まりました。 このことから内村助教授は「予想以上に昼寝の効果が明らかになった。(後 略)
http://www.asahi.com/life/update/0830/005.html
(via http://slashdot.jp/article.pl?sid=05/08/31/163202&topic=1)
自己申告かよ!
国内6大学の講義資料公開の試み.
講義やっててアンケート取ると,やはり一番多いのが資料をウェブで公開し て欲しいという要望でした.一年目は講義準備自体が自転車操業なので,な かなか余裕がありません.大学院の分は,時間遅れがあっていいならできる かな.引用元を示していない図とか写真とか,そういうのの処理がちょっと 後回しになっちゃうので.
学部の講義は,基本的には板書にしてます.板書だと,写すだけに手一杯に なって内容を理解できない恐れもあるんだけど,学部の大部屋授業だと,ス ライドにすると寝ちゃうんだよね.試しに両方やってみて反応見たけど,板 書の方がわかりやすかったみたいだし.
不正アクセス禁止法には,不正アクセス行為を「アクセス制御機構によって 制限される利用のうちの一部」を侵す行為と解釈するか,「全部」を侵す行 為と解釈するかの曖昧性があって,前者だとすると当然適正なはずの操作が 不正アクセスになってしまい,後者だとすると当然不正なはずの操作が不正 アクセスではなくなってしまう,という話.
思うのだが,ここに出て来る∀と∃とか,ほかには必要条件・十分条件とか, 帰納法とか,そういう概念は高校辺りで「数学とは別の独立した科目として」 教えるべきだと思う.そして理系文系関係なく,当然必修すべきものと位置 付けるべきで,もちろん大学入試でも事実上必須とするべきだ (そもそも今 のご時世,理系文系の区別ってどうよ,てのは置いとくとして).
一般に「理系的」思考では
とあるけど,これが理系的と分類されてしまうような教育体系に問題がある と思う.微分積分が分からなくても,それが必要な主題を扱わない限り特に 困ることはない.しかしこういう論理的な概念は,およそ知的な議論を客観 的に行うためには常に必要なはずだ.「あ,俺数学分からないから」といっ て逃げられようでは(逃げることを許すような教育体系では)困るのだ.
東京大学の授業料の値上げについて広報が出ている.遺憾らしい.
いろいろ苦労のあとが見える.
しかしまあ asahi.com の記事はひどいな.
今回の値上げで授業料収入の増収は約3億円と試算されている。 (中略) 同大では運営費交付金の減少が予測されることから、「やむをえず、判断し た」(佐々木毅学長)という。
標準額に基づく授業料収入を前提として運営交付金が決定される(見込み)と いう事情が,この分断のしかたじゃ伝わらないだろう.意図的してそう書い てるのか偶然かは知らないけど.
方針転回して,また授業時間とか増える方向に行くらしい.
えーと,そもそもゆとり教育とやらには反対でした.いや別に「ほら俺が正 しかっただろ」とか言うつもりではない.つうか身の回りでゆとり教育賛成 な人なんて見たことないぞ.
で,いま議論したいのは,ゆとり教育自体の是非ではないです.そりゃうま く行く政策もあれば行かないのもあるでしょ.まあ,こと教育に関してはもっ と慎重にやって欲しいとは思うけど.文科省が悪いのか日教組が悪いのかと かそんなのもこの際置いときます.
気になっているのは,方針転回の理由.各紙の報道を見ると,最近の国際調 査などで学力低下が判明したので,やっぱやーめた,てことだというように 読めるのだが,
言ってる意味が分からない.
お前らは,学力が下がらないとでも思っていたのか?
普通予測できるよな? 円周率は約 3 です,とかいう教育をしていたら,学 力は普通下がるよな.それを分かった上で「学力なんかよりもっと大事なこ とがあるよねー」っていう政策だったんじゃないのか? それを,なぜ「学力 が下がったから」という理由でやめるのだ.いったいお前らは何がしたかっ たんだと問い詰めたい.教育をなんだと思ってやがる.
教育者を悩ますインターネットリサーチ.
レポートの採点とかしてると,どっかのウェブページから引っ張って来て写 しているだけってのは本当に多い.で,そういうことを常習している学生さ んに聞きたいんだけど,
あなたが google で簡単に発見したサイトは,採点者も簡単に発見できるっ て気づいてますか?
なんかこれ文体が変だな,レポートっぽくないな,ってのはわりとピンと来 るので(まあ,ピンと来るまでもなく複数人が同じネタ元使ってて分かる場 合も多いのだが),どこか特徴的なフレーズを取り出して検索してみる. これだけ.ネタ元があっという間に見つかります.ちゃんと引用元を示さず に丸写ししちゃってることが明らかになったレポートは,それだけで最低評 価です.読みません.そういう意味では,本でも写してた方が危険度は低い のにね.あー,これ丸写しくせーなあと思っても,証拠がない限りはいきな りポイとはできません.
まあ引用元が示されてればいいって問題でもないんだけどね.レポート課題 のキーワード入れて検索して一番上のページ開いて,Word にコピーペース ト,てのは小学生でもできるわけで.
スーパーマーケットなどのレジの接客技能を評価する資格試験とか,コンテ ストとかが存在する.TBS「みんなのモンダイ」で見た(最近トリビアでも やってたらしい).暴言吐いていいですか? 正直キモイ.こんな芝居じみた 接客ごっこに意味ありますか? 何か間違ってる. 資格試験とかって,よーく考えて運営してないと,そもそも何のための資格 だかわからなくなるっていう分かりやすい例だと思う.
本当に役に立つ技能を qualify する資格なら意味があると思うし,このチェッ カーコンテストもきっと最初はそうだったと思うんだけど,一般にこういう のって時間が経過すると,特に世間の実状の変化に追従し切れなくて資格制 度だけが一人歩きして行きがちで非常に危険.
実は,とある情報関連の資格制度の関連業務に携わってたことあるので,何 やらいろいろと身につまされた.現場では,世間の実状と制度のギャップを 埋めようとかなりの努力がなされていたんだけど(実際,うまくいっている かを別とすればかなり頑張っている方だと思う),そもそもかなり規模の 大きな制度だったので,慣性が大きすぎてなかなか実際の変革に結びつける のは難儀であった.まあ資格制度に限らず,ある程度以上の規模のシステム すべてに言えることだと思うけど.
最終更新時間: 2008-04-23 08:31
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